読書のススメ その3
みなさんこんにちは。作業療法学科教員の中村です。
週末は関東を中心に強い寒波が来て、かなり交通網が混乱したようですね。
私は元々内地の出身ですが、約6年間の沖縄生活を経て、体温のセットポイントも変わったような気がします。
体調管理には、気をつけましょう。
今日は本を紹介しようと思うのですが、たまには趣向を変えまして、マンガを紹介いたします。
おざわゆきさんの「傘寿まり子」です。
主人公は80歳。
4世代同居しているおうちのなかで息苦しさを感じ、ある日、家出をします。
そこで感じる「老い」の意味や、周囲の人との交流、年をとることへの価値観…マンガと侮るなかれ、色々な学びがあると思います。
1巻のとある場面に出てくる、主人公のまり子さんの「私達、早く死ねばよかったの?」という問いかけに、私たちはどんな答が出せるのかな…と考えると、とても悩ましいです。
一部分はwebで試し読みもできますが、その続きもとってもおもしろいので、ぜひ、読んでみてください。
ちなみに、作業療法の領域の中でも、いわゆる「老い」、つまり高齢期の方を対象とする場面は多いです。
体力や身体機能、認知機能…右肩上がりの成果を出すことはできなくても、ご本人の大切な「作業」を支えることはできます。
生活歴や人間関係、環境といったその人についてのより広い情報を集め、アプローチしていくのも、作業療法だからできる強みだと思います。
さて、そんな作業療法に興味がある方、次回のオープンキャンパスは2月3日(土)となっております。
この時期のオープンキャンパスは比較的参加人数が少ないのですが、だからこそ、教員や在校生とじっくり話せるチャンスでもあります。
ぜひ、ご参加ください。お待ちしております。