感動の、RUN伴2017沖縄
みなさんこんにちは。作業療法学科教員 中村です。
作業療法士には、臨床業務以外にも「社会貢献」というお仕事があります。
それは私達教員も同様であり、後輩育成や地域の事業に参加するなど、多岐にわたる内容があります。
今回、沖縄県の作業療法士の職能団体である(一社)沖縄県作業療法士会は「RUN伴2017沖縄」というイベントの実行委員会をお引き受けし、私はその実行委員長をさせていただきました。
RUN伴(ラントモ)とは、認知症の人も、そうでない人も、共にたすきをつなぐことを通じて、みんなが住みよい社会をつくっていこう…というコンセプトで、2011年、北海道から始まりました。
今年のRUN伴は、7月に北海道の宗谷岬を出発し、約半年かけて35都道府県にわたり14,521名が参加、うち1,607名の認知症当事者の方が参加しました。
姉妹イベントのRUN伴+も合わせると、約30,000名が参加したそうです。
すごい数です!!
また、今年は台湾でも開催されており、認知症フレンドリ―なまちづくりは、日本から海外に飛躍しようとしています。
沖縄県では11月25日(土)に開催され、沖縄県からは13市町村、300名以上の人が参加されました。
そして、今回は学院のある金武町がゴール地となり、認知症当事者の方、ご家族、そして琉リハの学生や卒業生も、ランナーやボランティア、応援として参加しました。
金武町の最終ゴールでは、一生懸命歩く認知症の男性の周りで、地元の中学校のバレー部の女の子たちが「がーんばれ、がーんばれ!!」と声援を送っていました。
奥様に支えられながらゴールテープを切る光景に、ついつい、涙腺が崩壊しました。
RUN伴のコンセプトに、「タスキをつなぐという『非日常な』体験・出会い・気づきから、認知症の人と一緒に誰もが暮らしやすい地域づくりを提案し、それぞれの「日常」が変わっていくことを目指しています」というフレーズがあります。
もしかしたら、中学生の女の子と、認知症の男性は、今までの普段の生活では出会うことはなかったかもしれません。
だけど、今回のようなイベントを通じて、同じまちに住む仲間として、出会うことができました。
次にまちで出会ったとき、きっと、何かが変わっているはず。
そんな意味ある出会いに立ち会えたことに、心の底から感動、感謝する日となりました。
作業療法士は、疾患や障害を持たれた方の困りごとをアセスメントし、当事者の方が主体的に生活を送れるような支援や、住みよいまちづくりに貢献できる素晴らしい仕事です。
「生活」という視点を持って対象者やまちに関わることのできる作業療法士の仕事に興味をもたれた方、ぜひ、オープンキャンパスにいらしてくださいね。
次回のオープンキャンパスは12月9日(土)、そして、12月10日(日)には女性限定オープンキャンパスも予定されています!!
最後になりましたが、今回のRUN伴開催にあたり、特に多大なるご助力をいただきました金武町の皆様、参加くださった方々に改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。