作業療法の視点!!!
おひさしぶりです。
2回目の投稿になります。加藤です。
今回は作業療法の視点というタイトルでお話しさせて頂きます。
当学院(琉球リハビリテーション学院)には、複数の関連施設があります。
その中の一つである「夢ハウスきん」という金武町在住の子ども達を対象とした放課後スクールに、学習支援や生活支援など提供する施設のサポートをさせてもらっています。
具体的には、学校が終わった後に「夢ハウスきん」へ来ていただき、勉強をしたり、生活技術を身につける練習をしたり、スポーツやダンス、社会見学などの体験をしたりと20時ごろまで過ごして頂き、夕食を食べて自宅へ帰るといった内容を提供する場所です。
そこへ通ってくる子ども達の勉強姿勢を観察すると、鉛筆の持ち方に癖がある子どもたちが複数名います。手首があらぬ方向へ曲がっていたり、指に過剰に力が入っていたりと・・・。手や腕がへんてこな方向へ曲がってしまう延長で座り姿も斜めになる子もいます。
たとえばこんな感じ・・・。
本人達にその持ち方に対し問うてみると「字はきれいに書けているしー。」「別に問題ないよー。」などと答えます。
確かに、どんな持ち方でも字がきれいに書けていれば何の問題もないように感じますが、鉛筆の持ち方に癖がある子をよーく観察すると数行の字も書けません。
少し書いては手を休め、その度に集中が切れる。
最終的にはノートの半分も書くと「疲れた―。」と話します。また、字を書くスピードが遅いので宿題が終わるのが遅かったり、他の子たちとは少ないページ数で終わってしまう事もしばしば見受けられます。
今は小学生なので休み休みやっても問題ないかとは思いますが、中学生→高校生→大学と進んでいくと字を書く頻度も時間もスピードも求められてきます。
たかが鉛筆の持ち方の癖でしょうが、作業療法士から観ると!!!
鉛筆の持ち方の癖が強い→不必要な力が入る→エネルギーの消耗が高くなる→疲労度が増す→集中力が切れる→授業の内容を聞き逃す→授業の内容がわからなくなる→勉強が嫌いになるといった悪循環を引き起こしてしまいがちです。
ですから、「夢ハウスきん」では学習支援時に鉛筆の持ち方や姿勢なども合わせて教えています。
長くなりましたが、
今回の場合、鉛筆の持ち方が直接的に学力が上がたっり、字がきれいになったりしませんが、勉強するという時間を身体的にも精神的にも効率よく行い、勉強=疲れるではなく、探究する楽しさをみつける機会になるといいなと思い介入してみました。
身近な動作を観察し姿勢や作業(勉強)効率、環境を分析し問題を箇所(疲れやすい、集中力が切れやすい)を修正するという一連の流れが作業療法の視点ですね!!!