作業を読み解く!!
こんにちは。作業療法学科教員の天久です。
今日は授業の一場面を紹介します。
私が今受け持ちの「基礎作業学」という授業では、実体験を通して専門的な視点を学ぶことをテーマとして行っています。
「作業」とは「何かをすること」全てを指します。起きることや食べること、お風呂に入ることや着替えること、そういった毎日行うことから、学校に通うことや仕事をすること、そして趣味の時間など…
そう!!人はいつも何かをして生活を送っている、"作業"がなくてはならない生きものなんです!!
学院では、まず学生達にそのことを伝えることから始まります。そして、取り組んだ作業活動を、身体的な側面、精神的側面など様々な視点から分析していく練習を行っていきます。
今回の授業では「木工」を行いました。屋外で使用するテーブルを、数人でグループになり製作しました。
- 木材の寸法を測る
- カッティング
- 手触りを考えたヤスリがけ
- ビスで止め組み立てる
- グラつかないように微調整する
- 塗装
この工程からまずは、調べていきます。中には、全くやったことがない学生もいます!が、やってもらいます!まずは自分自身で体験してみることが一番!見よう見まねでやる学生さん、クラスメイトから聞いたり、道具の使い方を検索しながら取り組む学生さんといろいろですが、みんな楽しみながら製作していました。
「カッティングって大変…」
→木材の抵抗感がわかる
→慣れない人には柔らかい素材を選ぶ
→筋力や関節の動きが必要
「どこから先にビス止めした方が良い?」
→作業の段取りを理解する
「ガサガサしてないかな?」
→感覚(触覚)を使って使用感を確かめる
「塗る順番は?」「下はどうやって塗るの?」
→塗料が体につかないように環境の工夫
「まって!まだ乾いてないけど大丈夫?!」
→周辺を確認する力
「○○さんは塗るの上手だね!」
→他者を認める、誉める
「良い感じに仕上がってきたんじゃない?!」
→自信がつく、達成感、有能感
「みんなでやるからできるね!」
→他者との交流技能
→人との協調性
などなど、今回も、何気なく発した言葉に沢山の良い気づきがありました。
木工に取り組みながら、実は多くの気づきがあり、その特徴を活かす力を身につけることができます。
授業の最後には、やってみてどうだったか?どんな気づきがあったかを、グループでディスカッションします。これもまた、一人一人の感じたことを共有し、他者の意見を受け入れる場になります。
毎年「基礎作業学」の授業を担当させていただいてますが、やればやるほど、作業の奥深さを感じます。それと同時に、楽しそうに笑顔で作業に取り組み学生さん達をみていると、私の心が癒されます*:.。゜♪
いかがでしょうか?!
少~し、作業療法について話を聞いてみたいなと思ったら、11月3日の琉リハ祭に来てみませんか?沢山のブースで楽しめること間違いなし!!
お待ちしてまーす!!